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入れ歯は天然歯と同じように噛める?入れ歯デビューの際に気を付けること
こんにちは。
千川駅から徒歩1分の歯医者【千川駅前歯科】です。
歯を失ってしまい、やむを得ず入れ歯デビューすることになった際には、入れ歯の取り扱いが分からなく困ってしまうのではないかと不安になってしまうのではないでしょうか?
そんな不安を払拭するためにも、今回は初めて入れ歯を使用する際に気を付けることなどについて、詳しくご紹介いたします。
厚生労働省の調査(平成28年)では、早い方だと35歳~39歳頃から部分矯正が使用されていき、65歳~69歳になると31.0%もの方が部分入れ歯を使用していると報告されています。
また総入れ歯であった場合は50歳~54歳頃より徐々に使用されていき、75歳~79歳には20.1%の方が使用するようになり、80~84歳では31.3%と年齢を重ねるごとに入れ歯使用率も上昇する現状があるのです。
また、天然歯の咬合力が10だとすると、部分入れ歯では3~4割に咬合力が減少し、総入れ歯であると1~2割まで咬合力が減少してしまいます。
これらの数字からも、「入れ歯で噛めないトラブル」がどうしても発生しやすくなってしまうのです。
残存歯の本数や欠損部位、部分入れ歯であるか、総入れ歯であるのかでも「噛める」状況は異なるため、入れ歯で噛んでいくことに慣れていくことが必要になっていきます。
まずは、お肉は薄切りのものから食べ始めたり、トマトや茄子などの野菜は皮などをむいてから調理したり、繊維が多いごぼうは繊維を切るようにカットして調理しましょう。
「平成 28年歯科疾患実態調査」表16. 補綴物の装着の有無と各補綴物の装着者の割合
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/dl/62-28-01.pdf
愛媛県庁「高齢者のための簡単メニュー集」(1) 歯の欠損と咀嚼力の低下(健常者との比較)
https://www.pref.ehime.jp/h20400/kaigohoken/yobou/documents/06eiyou2_1.pdf
お口の中はとても繊細であるため、入れ歯を装着始めた頃は違和感や痛みなどを覚える恐れもあります。
そのため、装着してもすぐに外してしまう方も少なくありません。
しかし、装着時間が少なければ少ないほどに、かえって入れ歯が合わなくなってしまうことを加速させてしまうケースもあります。
入れ歯は常に装着することを心がけましょう。
入れ歯は専用のブラシを用意して、やさしく流水下で洗いましょう。
歯磨き粉などは入れ歯を傷つけてしまうため、使用は避けてください。
入れ歯の消毒は、入れ歯洗浄剤を使用することをおすすめいたします。
当院では患者さまのお口の動きに合わせて丁寧に入れ歯作製を行っております。
今現在使用している入れ歯が合わない場合も、お気軽にご相談ください。